野菜栽培の上での問題は沢山ありますが、中でも害虫との闘いは本当に大変です。うちは慣行栽培といって使用できる範囲内にて最低限度の農薬を使用しているのですがなるべくであれば使いたくない。ところが耕作放棄地を開墾して使用するとなると、どうしても雑草の種が大量に落ちていたり、その雑草めがけて色々な虫がやってきたりと数年間は大変な労力がかかります。防虫ネットで防除したり、そもそも食害があってもお客様にご理解頂き虫食い痕があるまま出荷したり、農家それぞれだと思います。
何か良い方法はないかと考えあぐねていると、まさに目からうろこ、野菜は野菜自身で身を守っているではありませんか!?
これはキャベツの例ですが、アオムシがキャベツの葉を食べるとアオムシコマユバチというアオムシの天敵が好む臭いを放出して助けを求めるのだそうです。コナガの幼虫に食べられると、同様の方法でコナガコマユバチにヘルプを
求めます。応援に駆け付けたそれぞれのコマユバチは、キャベツを救うべくアオムシ、コナガの幼虫をやっつけます。脅威的自然の摂理!!
私があれやこれやと無い頭を悩ませることもなく、野菜達は”結構ですよ。自分の事は自分で守りますんで”と涼しい顔。一本取られました。