雑草という名の草はない

耕作放棄地やその周辺は凡そ雑草に覆われてしまっています。2メートルを超す高さのものや一部木化しているものなど、放置の期間やその土壌によって様々です。

土地の特徴を把握しなければ、改良の計画もたちづらいですし現状を第三者に説明するのも難しいので日頃気にしているのが雑草の名前です。

 

畑への道すがら?と思う雑草があったらグーグルレンズですかさず検索。

最近目にするのは向かって左から

*ナンバンカラムシ *セイバンモロコシ *アレチウリ

 

外来種で大量に発生し駆除が大変な代表格ですが、雑草とひとくくりではなくそれぞれに名前があり、生育に適した環境がありと考えると昭和天皇が植物学者である牧野富太郎氏の言葉を引用したと言われる"雑草という名の草はない”という有名な一文が思い出されます。勿論そんな悠長なことを言っていられないのですが、いつもある草の名前や由来が分かると単なる厄介者というだけではなく、どうやって日本に入ってきたのか、どうして繁殖したのかと掘り下げる事に繋がります。

 

少子高齢化の日本では、今後耕作放棄地は確実に増えていきます。

これら草の管理も出来なくなって、巨額を投じて作られた立派な建物がじわじわと浸食されていく

様を目にする機会も増えていくはずです。まずは雑草とひとくくりにせず、それぞれの草となりを知り対策しないといけないのかもしれないですね。土地を守る人や草刈りしてくれる人がいるうちは良いのですが確実にいなくなっていくわけですから。。。

 

ちなみに個人的にも大好きなNHKの連続テレビ小説の2023年春~スタートはこの牧野富太郎さんをモデルにした「らんまん」だそうです。「とと姉ちゃん」に出てくる帝大学生で植物学者を目指す"葉っぱのあんちゃん"繋がりですね。(違うか)