畑一面の緑。。これ何の野菜か分かりますか?
正解はトレビス。
そうです、あの紫と白のコントラストがきれいなほろ苦いやつです。
8月の暑い盛りに種を撒いて育苗して定植、しばらくの間は青々とした葉物っぽく育ちます。
心配になるくらい立派な青菜風情がしばらくたつと結球してきて、中身は見覚えのあるトレビス色になっていきます。なかなか想像できませんよね。
緑色のトレビスという意外性のあとでついでにその花もまたまた面白い。
トレビスはレタスなどと同じキク科に属しているので、花の付け方もレタスと同じ感じに
真ん中の部分が盛り上がってきて、キューンと一本突き出してきます。
そこから今度は青い可憐な花をつけるのです。
店頭で野菜をみるだけだと、野菜の花はあまりお目にかかれないかもしれませんが、
どの花を総じて可憐で、加えて美味しいです。トレビスの花は食べた事がないのですが
パクチーの花は、パクチーの味、大根は大根味、オクラ、ズッキーニもそれぞれの味に近しい
味がします。高価なエディブルフラワーじゃなくても、掘っておけばエディブルなフラワーが
そこかしこに咲き乱れて食べ放題!風景としてはとてもきれいですが、農家にとっては残念な
光景です。。。
生物は種を残すために生まれてくるわけですから、畑に残った野菜が花芽をつけて種を作る事は
当然といえば当然なのですがパックに入った野菜ばかりみていたら、そんな当たり前の事にも気づかなそうです。
私だって農業する前は菜の花がアブラナ科の花だということすら知らなかったのですから。
菜の花の黄色は観賞用は別として、農家にとっては売れ残った野菜の惨状だという春先の
ちょっと残念な光景です。